真田紐のご紹介


 

◆真田紐とは◆

真田紐とは、世界一細い織物と言われています。紐として使いますが、その製法は「織物」で、織機をつかって織っていきます。

 

◆用途◆

真田紐はとても丈夫。庶民の暮らしの中では荷を縛ったり、運んだりするときに活躍していました。武家では武具に、茶道には千利休が取り入れて茶道具を入れる桐箱に掛けたりと、幅広く使われてきました。京都や茶道の世界では家紋のように「この家にはこの柄」と独自の指定もあるそうです。

 

◆由来◆

真田昌幸・幸村親子からその名がついたという説や、ネパール周辺で使われていた「サナール」が伝来したという説もあります。

 

◆真田紐師 江南◆

戦国時代より数えて15代。明治以降、機械化が進んだ真田紐ですが、江南では草木染や手織りの技法を技術保存しています。

大河ドラマの真田丸など、ドラマや映画での技術指導や歴史公証を担当されることもしばしば。

 

450年の歴史をもつ江南の15代当主 和田伊佐男氏にお話を伺うと、その歴史の深さと変遷に驚かされます。先代までは「指物師 江南」の看板を掲げていたというのです。その理由としては家紋のように固定の柄を納めたり、機密情報が多いために指物師の奥の工房で静かにひっそりと織られていたのだとか。

 

長い歴史の中で守られてきた秘密に、どきどきしてしまいますね・・・!

 

 

 

茶道具を桐箱に入れ、結び方もそれぞれにルールがあり、更に真田紐も独自の柄になっている・・・ここまでくれば偽物を防止できそうなものですが、真田紐を切ると更に中に本物の印として「外側からは見えない糸」が忍び込んでいるとか。

 

結び方、紐の柄、紐の中の糸 で本物を見極められるという独自のルールに和の知恵と伝統を感じます。

 

世界一、織り幅の小さい織物と言われる「真田紐」の魅力は聞けば聞くほど面白く引き込まれてしまいます。

 

結びの和プロジェクトでご縁を頂き、すっかり和の世界にはまってしまいそうです。


 

真田紐師 江南

http://www13.plala.or.jp/enami/